グループホーム自立の家・あおぞら

グループホームとは障がいのある方が共同生活を行う小規模の住居で、日常生活上の介護や支援を行っています。

智頭町社会福祉協議会では、「自立の家」「あおぞら」の2つのグループホームを運営しています。

サービス案内

共同生活援助

障がい者の方々が一軒家やアパートなどに定員10人以下で共同生活をしながら、職員が日常生活上の援助を提供します。

サービス・料金等

グループホーム「自立の家」のご紹介

「自立の家」は鳥取県で一番最初にできた障がい者のグループホームです。智頭町社協と合併する前の旧自立の会が1989年(平成元年)に無認可の施設として開設しました。

 その後、障害者自立支援法施行後は、共同生活援助事業所として今に至っています。

 グループホームは、障がいがあっても地域の中で自立した日常生活・社会生活を送れることを目的としています。「自立の家」では、現在、5名の方が互いに協力しながら、文字通り、自立した生活を送っています。

 開設当時は皆が会社勤めをしていましたが、三十年経った今は年齢も大きくなりました。日中は全員、「ぱれっと三田」に通って仕事をしています。

「智頭で暮らしたい」のひと言から生まれた「自立の家」

 「自立の家」ができたきっかけは、町外の障がい者施設に入所していた一人の方の「自分の故郷(智頭)で暮らしたい」という一言でした。

 国際障害者年(1981年)以降、「ノーマライゼーション(*)」の考え方が広がり始めていたとはいえ、まだまだ障がい者への理解は薄く、ましてや障がいのある人ばかりが町の中でグループで暮らすなど想像すらできないような時代でした。

 そのような時代に、この「自立の家」を立ち上げたのは、障がいのある子を抱える保護者とボランティアの5名の女性達です。知識もお金も頼るところも何もないところから出発し、町外の施設に入所していた方3名を受け入れました。

 荒地を耕して種をまくような活動を支えてこられた要因は二つあると思います。

障がい者自身の力

 一つは障がいのある本人たちの力です。私たち運営者を信頼し、「先駆者」として地域での暮らしを実践しました。  

 私たち運営者が、「障がいのある人が自立する」ためのお手伝いを続けてきた結果、日常生活に支障がないくらいまで生活力を身につけ、献立作り、食事作り、買い物、家事、通院、役場等でのさまざまな手続き、公共交通機関の利用など、ほとんどのことが自分たちでできるようになりました。自分で健康の記録をつけ、一ヶ月の予算を立てて暮らしています。

 ここまで育ってきたのは、個々人のたゆまぬ努力があったからこそですが、「集団の教育力」も決して見逃せません。

 三十年の間には、何人もの方が入れ替わり利用し、その度に暮らしのためのスキルが伝授されてきたのです。

地域の皆さんに受け入れられて

 もう一つの要因は、地域の方々の力です。それまでは、遠くの施設や家の中に閉じこもり、地域の皆さんには見えなかった障がい者が、自分たちの生活圏内で暮らしていく姿を徐々に受け止め、ごく当たり前に接して いただきました。

 障がいのある本人たちが「町の中で暮らす」、町の人たちが「障がい者を受け入れる」…。

どちらも決して容易なことではありませんでしたが、三十年経った今、振り返ってみると「安心して暮らせる地域を一緒に作ってきた」と言えるのではないかと思います。

 三十年前の自立の家の実践が、グループホームに暮らす人たちだけでなく、この町で暮らしている多くの人にとって「暮らしやすい地域」へとつながっていったことに、深い意義を感じます。

グループホーム「あおぞら」のご紹介

鳥取自動車道智頭インター近くの湯屋集落にある平屋建ての建物をご存じでしょうか?その建物は、障がいのある30代から60代までの方が、職員の支援を受けて生活している場で、グループホーム「あおぞら」と言います。

仲間の暮らし

あおぞらの利用者(仲間)は、日中は「ぱれっと三田」に通って仕事をしています。夕方4時頃に帰って、すぐ行なうことは「おやつを食べること」。仕事をした後の疲れを癒すみんなの一番の楽しみです。至福のひとときが終わると、洗濯物を畳んだり、お風呂に入ったり、食事の手伝いをしたり、音楽を聴いたりして、みんなが自分の出来ることをしながら、それぞれの時間を過ごします。楽しい時間ばかりではなく喧嘩をすることもありますが、みんなで協力しながら仲良く生活しています。

当たり前の暮らし

 みんなが「当たり前の暮らし」を続けられるように、見守りや出来ないことを職員が支援しています。食事作りや掃除・洗濯・入浴や排泄の一部介助、健康状態の観察など、家族のように気を配り、笑顔が引き出せるように手助けをしています。

高齢化・重度化

 障がいのある方は、一般の方に比べて身体の衰えが早く進みます。あおぞらの仲間も例外ではなく、年々、介助が必要なことが増えてきています。出来るだけ長くこの地域で安心して暮らしていただくことが「あおぞら」の役割だと思っています。

 

※あおぞらには、短期間の泊りが出来る短期入所事業所(ショートステイ)を併設しています。利用をご希望の方はお気軽にご相談ください。

お問い合わせ先

智頭町社会福祉協議会 障がい福祉サービスセンター ぱれっと三田

〒689-1437 鳥取県八頭郡智頭町三田946-1番地

  • 0858-75-4701

お問い合わせ

智頭町社会福祉協議会 ぱれっと三田

0858-75-4701

受付時間:平日9時〜17時
(但し国民の祝日、および12月29日~1月3日を除く)

福祉のお困りごとはご相談ください